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●カルチャー
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これはその国、民族のカルチャーの問題だけれど、日本人はこれまでは、どちらかというと「借りる」ことに抵抗を感じてきたのではないだろうか。とくに近代から現代、昭和のバブル以来、「所有すること」へのエネルギーは国民性ともなってしまった感がある。生涯を通じて負担になりうるマイホームの取得がまさにそれを象徴している。
モンゴルや中近東の遊牧民には、マイホームという概念はない。広い草原、羊たちが草を好む大地そのものが彼らの遊牧民の土地なのだ。それは彼らのものであるけれど、同時に彼らが所有しているのではない。
羊たちが草を食べつくしてしまえば(羊は草を根こそぎ食べるので、そのあとしばらく草は生えてこない)、ゲル(中国名:パオ)をたたんで新たな草原へ移動する。大自然、大草原はそのまま彼らのものであり、ここには「庭付き一戸建て」といった概念はない。
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生きていく以上、衣食住すべて、なにかしらモノは必要だ。
だから、「借りて生きる」ほうが楽なのである。所有していないから失うモノもない。企業が、主要な機械や施設をリースする時代に入ったのはここ30年くらい。すっかりリース業は盛んになったけれど、じつは企業の運転資金そのものも借金でまかなっていたりして、これも『お金のリース』であると考えていい。
リースとレンタルを同様の意味に解釈するならば、これからは企業だけでなく、個人の生活もレンタル型に転向していく。
21世紀を目前に控え、いまの社会には「借りること」への抵抗が薄まりつつある風潮がある。これは明るい傾向ではないだろうか。
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